院長あいさつ
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私たちは心の病からの回復には利用者中心の医療が必要と考えています。その実践への理念として、利用者の立ち直る力と私たちの治療技術への「信頼」、同じ人間性を持つ治療パートナーとしての「愛情」、「礼節」を持って接する態度を大切にしながら、利用者の安心と希望を支えることを謳いました。
地域における唯一の精神科病院として、地域や社会資源と密接に連携し、利用者だけでなくスタッフにも優しい、安全安心で開かれた精神科病院を目指して最良の診療、看護、ケアを推進いたします。 新津信愛病院
院長 長谷川 まこと
理念・基本方針
理念
私たちは信頼、愛情、礼節をもって利用者の安心と希望を支えます。
基本方針
- 地域や他の社会資源と連携し、開かれた精神科病院を目指します。
- 利用者の安全と人権に配慮し、適切な情報開示を行います。
- 職員の研鑽を推進して専門性を向上させ各部門の協調を図ります。
- 健全な安定した経営を行います。
病院概要
快適な環境
利用者に平等で快適な環境を
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診察のときに利用者さまと医師が同じ大きさ、同じ形の椅子に座ることで象徴される対等で相互依頼に基づいた治療環境を実現しました。
幅広いニーズに応えられる診療・看護
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外来診察は2~3診制でその他に初診診察、臨時診察、カウンセリング、医療相談に対応しています。
外来治療で対処できないような症状がある場合、休息が必要な場合、家族・地域と調整が必要な場合、精神科救急、措置制度等で入院治療にも対応しています。
普段と変わりないような生活ができるようプライバシーに配慮し、静かな雰囲気の中で治療や療養に専念できるようにしました。
病室は最大でも4人部屋でスペースを広く取っています。
3病棟体制で入院利用者の治療と療養にあたっています。
- 精神療養病棟(いなほ)×1(60床)
- 精神療養病棟(しなの)×1(60床)
- 精神一般病棟(あさひ)×1(40床)
毎日の生活をより快適に
各病棟の病室はもとより、浴室や食堂、体育館なども、毎日の生活をより快適に過ごせるよう設計しています。
アメニティ(快適さ・喜ばしさ)という安心感が心のゆとりになり、それが「社会に復帰しよう」という前向きな意欲に変わるよう、サポートしていきます。
病院概要
施設名称 | 新津信愛病院 |
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病院長 | 長谷川 まこと |
所在地 | 〒956-0036 新潟市秋葉区中村271 TEL:0250-22-2161 FAX:0250-22-2466 |
診療科 | 心療内科・精神科 |
併設施設 | グループホーム「さつき荘」 地域活動支援センター「ぽっぷ」 訪問看護ステーション「クローバー」 |
病床数 | 160床(精神療養病棟:60床/精神療養病棟:60床/精神一般病棟:40床) |
建物概要 | 延べ床面積 9,664.37m2 1ベッド当たり 8m2以上 敷地面積 12,737.13m2 建築面積 4,674.78m2 建築構造 鉄骨耐火構造3階建 |
万全のサポート
看護
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心の病気は、ある特定の人だけがなる訳ではなく、ストレスによって誰でもなりうる病気であると理解しています。最も重要である利用者様の権利擁護と利用者様の意志や希望を尊重しつつ、優しさや温かい環境の中で他職種と連携を取りながら、次のことに取り組んでいます。
1つ目は精神面への看護は全ての領域において「看護の基本」と考えています。精神的な疾患(問題)を抱えた利用者様の心身の悩み、苦しみなどに受容、共感、傾聴、承認、支持して、緩和や解消に努めています。
2つ目は生活調整者の実践です。日常生活の変調(食事・睡眠・排泄・清潔・服薬・就労など)改善に取り組み、家庭や職場、地域生活などに復帰するという動機づけと意欲の向上を図っています。
3つ目は社会生活能力の低下に対するリハビリテーションに取り組んでいます。
地域連携相談室
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地域連携相談室では、精神的な健康に関する問題を抱える方々やそのご家族をサポートしております。次の掲げることについて取り組んでいます。
1つ目は面談を通して、利用者様やそのご家族へ感情的なサポートや精神的な安定を提供いたします。
2つ目は必要なリソースやサービス(医療福祉サービス・リハビリテーションプログラムなど)を紹介し、利用できるようにサポートしております。
3つ目は利用者様の社会復帰を支援し、仕事や学校、さまざまなコミュニティでの生活に戻る手助けをしております。
4つ目は他職種や地域の医療機関関係者と連携を図り、総合的な治療計画の立案・実行をサポートいたします。
5つ目は精神的な健康に関する教育や啓発活動を通じて、社会全体の理解と認識を高める役目も果たします。
以上のことを基本として利用者様の生活の質を向上させるために多角的なアプローチをとり総合的なケアを提供することを目指しております。
公認心理師
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心理室では主に心理テストと心理面接(カウンセリング)を行っております。
テストは高齢の方への認知機能検査から、学生や社会人の方への知能検査や性格検査(自閉スペクトラム症の傾向をみる質問紙なども含みます)等を医師の診察の必要に応じて行っています。
心理面談は、お薬だけでなく話すことで何かしらの改善や効果が見込めると医師が判断した場合、医師の指示のもとで行います。
基本は診察後に40~50分の面接時間をとり、心理師と1対1で話をします。「カウンセリングってどんなことをするの?」とよく最初に聞かれます。普段の会話は自分の事も話しますが相手の話しも聞くという配慮が必要です。それに比べると心理面接はご自身に注意を向けて話しをしてもらう場となります。周りが気になって自分の考え、意見、状態などをうまくつかめずに日々を過ごしていたものが、面接回数を重ねる中で自然と自分の事が話せるようになる、まずはそんな方向を目指していくものです。
一人だと堂々巡りとなってしまうところを心理師と二人でやってみる位に思ってご利用いただけると幸いです。
薬剤師
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当院の薬剤師は、より質の高い薬物治療の提供のため、チーム医療において機能を発揮できるよう、薬剤全般のみならず精神疾患や感染制御といった特定の領域の十分な知識と技術を習得するよう日々研鑽に努めています。
長期にわたる向精神薬の多剤併用大量処方の弊害が叫ばれ、適正使用が推進されてきております。
適正使用とは、利用者様にとって最良で自らが納得できることであり、薬物治療の継続や減量・中止の選択も含まれます。
現在注目されている、利用者様と医療者が相談・協力して一緒に意思決定をしていく共同意思決定(SDM:shared decision-making)において、私達薬剤師は、利用者様への薬物治療の評価や問題点を見出せるよう、心がけています。
作業療法士
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作業療法の基本の考えは、「作業は人を元気にする」というとてもシンプルなものです。心や身体が何らかの原因で不調を来たし、生き辛さを感じている方が様々な作業活動を用いて本来のその方らしい生活を送られるように実践するリハビリテーションが作業療法です。
そして、作業療法で言う「作業」とは人の暮らしのあらゆる活動を指します。例えば、移動・食事・入浴・トイレ・着替えといった日常の動作から仕事・趣味・遊び・休息に至るまで人が健康に生きていく上で行われる動作・行為・活動・考え方、そして環境作りも含めてその全てを「作業」と捉えます。
精神科における作業療法は、精神機能の回復・維持・向上、対人関係能カ・ストレス対処能カ・社会適応能力の向上等、一人ひとりの目的に応じて行われます。作業療法士はその方の状態に合わせて適切な作業活動を選択し、その作業を用いて支援を行います。当院では、手工芸や脳トレ、カラオケや軽スポーツ、日常生活動作等を集団や個人で行っています。
精神療法、薬物療法に作業療法を加え、包括的なアプローチを行うことによって各々が効果的に作用し治療効果が高まると考えます。
利用者様が健康で健全に地域社会の一人として、そして自分らしく生きていくための援助を行っております。